「オニババ」
3年ほど前の話です。
その頃オレは学習塾で小4に算数を教えてました。
一人やんちゃな男の子がいて、なかなか言うことを聞いてくれなくて手を焼いていました。
その子は何度言っても宿題をやってこないのです。
小4なのであまり厳しく怒ると他の生徒が怖がってしまうので、どうしたもんかと頭を悩ませていました。
ある日、思いつきで「今日は教室の外にオニババさんに来てもらってます。宿題をやらない人や問題をしっかり考えようとしない人、勝手に話をする人は食べられてもらいます。でもしっかりやる子は決して襲われないので安心して下さい。」と言ってみました。
「オニババって何〜?」
ホワイトボードに上の絵を描いてやりました。(も少し簡単なやつ)
「2メートルくらいのおばあさんの化けもんです。」
ざわめく教室。
するとあの男の子が「そんなのいるわけないじゃん!しかも先生の言うことをオニババが聞く分けないしー!」
オレ「もちろん一度教室に入って来たらオレにも手に負えなくなるだろうね・・・。でもオニババは小4の肉が大好きだから真っ先にお前が襲われるぞきっと。」(ビビれビビれ〜)
男の子「じゃオレ逃げるもん。オレ以外のみんなが食われるんじゃん?」(しまった他の子がビビりはじめてる!なんとかせねば。)
オレ「いや、間違いなくお前が襲われるぞ!なぜならオニババは黄色が大好きだからね。」(その子が着ている服が黄色だったのだ)
ここで意外な展開。
一番前に座っていた物静かな女の子が、おもむろに自分の身の回りの黄色い筆箱、黄色い消しゴムなど![]()
を机の下にしまい始めてます。
見るとかなり怖がっている表情です!
オレ「大丈夫だよ、女の子の肉はあまり好きじゃないんだってさ!」(苦しくなって来たぜ・・・。)
男の子「嘘に決まってるじゃんそんなの!バカじゃない?そんなこと言ってもオレ勉強やらないもんね!」
オレ「いい加減にしないと、オレがお前の腕喰いちぎってやんぞ!!」(はい、オニババ企画倒れー)
それからというもの、ことあるごとに「ねぇ先生、またオニババの絵描いて〜。」言われるようになる始末。
気付けばこんなリアルに進化してしまってたんですねぇ。

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